Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログでした。参考とした教科書や参考書などを紹介します。現在は障害者歯科学会認定医勉強用になりました。

トラウマ文学館

トラウマ文学館 ひどすぎるけど無視できない12の物語

頭木弘樹著

 

アンソロジー(あるテーマで複数の作品を一冊にまとめたもの)作品.

過去に読んだ作品についても,この作品ってこういう読み方もできるんだと再認識できた.

”何故殺人を犯すのか全く理由がわからない,わけのわからない人間を描ける”という恐ろしさに気づいていなかった.ひとは考えられる事しか考えられないから”わけのわからない人間”について描けるわけがないのに,という視点で読んでいなかった.言われれば,ああそんなもんかと妙に納得してしまっていたのは疑うことを知らない子どもだから?でも犬と子どもの物語のように,子どもは信じているけど犬は全く通じ合っていないみたいな話も納得できてしまうのは何故?

首吊り松のような,ふらっと死にたくなる恐ろしさみたいなのは確かに若い時にはよくわからなかったのかなあ.

 

読書は,作者との会話だと思うから,理解できないから怖いみたいなのはひとそれぞれ感じ方違うんだろうね.思い入れとか自分の生きてきた人生とか多くの要因で読み方変わってしまって,でもそれが良いんだろうね.

ただ,トラウマとまではいかないんじゃないかなあ.

”ケーキの切れない非行少年”の方がよっぽどトラウマになりそうだけど. 

 

 

 
トラウマ文学館 (ちくま文庫)