Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログでした。参考とした教科書や参考書などを紹介します。現在は障害者歯科学会認定医勉強用になりました。

ケーキの切れない非行少年たち 読みました。

ケーキの切れない非行少年たち

宮口幸治

 

”反省すらできていない”という衝撃的な事実に直面した著者の言葉はとても重く響きました。

病院勤務医から医療少年院への転職の経緯も含め、医療人としての姿勢を教えてくれました。

 

本当に考えなければならない事のヒントをもらえた気がするので忘れないようにメモを残して置くことにします。

 

Rey複雑模型の模写

運動機能(巧緻性)、視空間認知、記憶、実行機能を見る検査。

著者の書かれている、衝撃的な模写結果を見ると、我々の領域においても”小児が我慢して受ける治療”というものの意味を考え直すきっかけになるのでは?と思いました。

 

9歳の壁

想像力の劇的な発達時期

”想像力”というのは治療を受ける小児にとっても大切な発達指標なのではないかと考えました。

これを無視して行う治療は果たして本当にその子のためになっているのか

治療を受ける意味を理解、受けなかった場合の不利益の想像

これがなされて初めて能動的に治療を受けられるのではないかと思います

 

 

「どうしたら事件を防げたか」「事件を起こさないためにはどう支援したらいいか」「同じようなリスクを持った子どもや少年はいないか」

この考え方はすべての医療人にとって共通するべき考え方です。

しかし、現実には我々を含め、日々の診療(起こった事件への対処(治療))に追われて中々このことに考え至りません。

この考え方を常に頭において日々の臨床、研究に立ち向かいたいものです。

 

昔からそう教えられていたはず。

 

”子供らを被害者に加害者にもせずに

この街で暮らすためにまず何をすべきだろう”

Mr.children「タガタメ」

 

 
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)