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C.動脈圧モニタリング
Ⅲ.中心静脈圧と心拍出量
A.中心静脈圧(CVP)
非侵襲的自動血圧測定
低血圧(sBP80mmHg未満)では実際よりも高い測定値となる事がある.
触診で推測できる最低血圧は
橈骨動脈(80mmHg)
頸動脈(50mmHg)
A-lineの設置は冠静脈洞の高さとする.(中腋窩線と第4肋間腔の交点であるphlebostatic軸)
動脈は心臓からの距離が遠いほど,収縮期血圧は高くなり,拡張期血圧は低くなるが,平均動脈圧はほとんど変化しない.
CVPへの陽圧換気の影響
低いPEEPでは,CVPはPEEPの上昇に伴い上昇し,高い(15cmH2O以上)PEEPでは,静脈還流量も減少するが,右神経の拍出量が減少するため,心拍出量が減少し,CVPは上昇する.