Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

2019.3.11 MGH輪読会

p52-61

 

 C.腎不全の原因

Ⅳ.薬理学と腎臓

 A.利尿薬

 B.ドパミンとfenoldopam

 C.腎臓に対する麻酔薬の影響

Ⅴ.薬理学と腎不全

 A.脂溶性薬物

 B.イオン化薬物

 C.血管作動薬

Ⅵ.麻酔管理

 A.術前評価

 B.術中管理

 C.術後管理

 

p52

ネフローゼ症候群:尿タンパクが増え,低タンパク血症となり浮腫が起こる疾患

 

p55

腎機能低下による薬物の影響

ボーラス投与した薬物の効果持続時間は排泄ではなく再分布によって決まるため,CKD患者でボーラス投与量を大きく変更する必要はない.反復投与や長期の持続投与では,効果持続時間は排泄によって決まるので,腎排泄が主体の薬物の維持量は減らすべきである.

 

ニトプロシド(硝酸薬):腎臓で代謝されチオシアン酸塩として排泄される.チオシアン酸塩の蓄積による毒性が生じやすい.

カテコラミン:αアドレナリン作用により腎脈管系が収縮し,腎血流低下の可能性あり.

 

ベンゾジアゼピン:重度の腎不全があると,ベンゾジアゼピンとその代謝産物の蓄積が起こる.ベンゾジアゼピンは透析を行っても十分に除去できない.

プロポフォール:タンパク結合率が高いので,低アルブミン血症の患者では,受容体に到達するのに必要な投与量は少なくてすむ.腎不全では初期投与量は最小限とする事が推奨される.

 

p57

尿濃縮能の低下は他の変化に先行して現れる事が多い.一晩絶食した後の尿比重が1.018以上あれば尿濃縮能は正常である.

 

BUN(血中尿素窒素):BUN/Cr比の正常値は10:1〜20:1であり,BUNの著しい上昇は,循環血液量減少,低心拍出量,消化管出血,ステロイドの使用を反映する.

 

Cr(クレアチニン):患者の骨格筋量や活動量に影響を受ける.Crと糸球体濾過量が負の相関関係にあるため,Cr値が2倍になると糸球体濾過量は50%に低下する.

 

p58

抗菌薬(trimethoprim),H2ブロッカー,サリチル酸などの内服はCr分泌を抑制し,血清Cr値の上昇とCrClの低下を起こす.

 

p59

アンジオテンシンⅡは,糸球体濾過圧を維持するために,輸出細動脈の収縮を増強させる.しかし,ACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬を内服中の患者は,この代償機能が低下しているため,腎灌流圧低下と尿量減少を引き起こす事がある.