2019.1.21 7:30~院長室 MGH輪読会
今日も研修医一人不参加です。
いつになったら全員揃うのか。
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Ⅴ.検査所見
A.血液検査
B.血液生化学検査
C.心電図
D.胸部X線写真
E.肺機能検査
Ⅵ.術前の内科的疾患の最適化
A.高血圧
B.冠動脈疾患
C.抗凝固療法
D.慢性的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)使用
E.オピオイド耐性
F.喘息
G.糖尿病
H.誤嚥の高リスク
I.その他の薬物
Ⅶ.麻酔評価と麻酔計画
A.ASA Physical Status(ASA-PS)分類
B.気道管理
C.モニタリング
D.麻酔法のオプション
Ⅷ.患者とのディスカッション
A.周術期に行う手技
B.周術期の服用薬
C.術前の絶飲食
D.術後の回復
E.鎮痛療法
F.自己血貯血
Ⅸ.インフォームド・コンセント
A.全身麻酔の説明
B.代替的な方法
C.リスク
D.酌量すべき状況
E.宗教的/個人的な信条
予習・復習
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B.血液生化学検査
利尿薬やジゴキシン,ステロイド,アミノグリコシド系薬を投与されている患者にも適応がある.
利尿薬:電解質異常,K排泄に伴う低K血症など.
ジギタリス:低K血症に注意(添付文書).
Na+K+ATPaseの阻害が主たる作用.これとは別にNa+の汲み込みとCa+の汲み出しを行うNa+Ca+交換機構が存在する(反対の作用も状況次第で行う).Na+K+ATPase阻害で細胞内Naの濃度が上昇するとNa+Ca+交換機構によりCaの細胞内流入が増加する.これにより心筋の収縮力が増加する.
ステロイド:Naや水分の貯留による浮腫や体重増加はまれ,K排泄による心臓衰弱などもまれ,となっている‥(添付文書,プレドニゾロン)
アミノグリコシド系:ALT,AST上昇
※幹事よりコメントあり
「検査所見の項に関して,特に検査を行うかどうかに関してはASAの評価である.医療費の問題などもあり,日本とは必ずしも一致しないだろう.その点を理解した上で日常臨床に活かしてください.決して鵜呑みにしないように.」
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A.高血圧
クロニジン:中枢性交感神経抑制薬.α2作動薬.
B.冠動脈疾患:主に中枢神経系薬物を反復的に摂取し依存が形成されたときに、その薬物摂取を断つことにより現れる症状を離脱症候(禁断症状、退薬症候)という。アルコール中毒の離脱症状では不眠、抑うつ、振戦(ふるえ)、けいれんなどが、アヘン類ではあくび、瞳孔散大、流涙、鼻漏、嘔吐、腹痛、下痢などがある。中枢神経薬以外では、副腎皮質ステロイドの長期使用時に急激な使用中止や減量で起こる全身倦怠感・吐き気・頭痛・血圧低下・関節痛などの症状をステロイド離脱症候群という。(2006.10.4 掲載)
日本薬学会
D.慢性的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)使用
NSAID使用による血小板機能の軽度抑制については臨床的な問題とはならないが,骨治癒に悪影響を与えるという予備的研究もある.
アスピリンの効果が完全に消失するには,新しい血小板が生成される7~10日間が必要.
セレコキシブは血小板機能におそらく影響しない.
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幹事より
「このまとめには載っていませんが,向精神病薬では体温コントロール困難,不整脈が出やすいなどの問題点.βブロッカーでは血圧上昇が起こりやすいなど,昔はノルアドレナリン添加の局所麻酔で死亡報告がありましたね.こういった事には注意が必要です.」
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幹事より
「中心静脈ラインは合併症も多く,施設によっては施設内でのテストを実施し合格したものにしか施行させない所もあります.麻酔の診察では手術の内容について聞かれることもあり,対応の仕方は難しいと思います.」
DNR:do not resusciate(蘇生行為を行わないこと) p681