Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

第43回歯科麻酔学会認定医試験のまとめ〜その2 大問5題

問1.麻酔導入時の気道管理について,日本麻酔科学会(JSA)の気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)に基づいて,その要点を説明せよ.

 

→問としては,出どころも明瞭で答えもはっきりとしている.

僕としては,この問が一番回答しづらかったです.過去問は3年分解いた結果,問のベースになるものはあくまで「歯科麻酔学」「歯科麻酔学会HP」であると考え,「歯科麻酔学第7版」出版前の問題は解いても仕方がないと評価し,3年分解いたところでやめてしまった(第7版で考えても実際にはもう少し前まで必要でしたが‥).また,医科の麻酔専門医試験問題を過去2年分解いた際に,医科の麻酔学会HP上のガイドライン等からの出題が多かったが,歯科麻酔では出題がなく,歯科麻酔学会HP上からの出題が多かったので,あくまで「歯科麻酔学会」の試験なんだと割り切って勉強していました.アルゴリズム自体は有名なので一度も見たことのないものではないですが,色々な物に目を通しておく必要がある事を実感した問題でした.

※ガイドライン等重要な事項は教科書関係なくCHECKが必要です.

 

 

 

問2.低酸素血症について,病態生理学的な立場から説明せよ.

 

→歯科麻酔学第7版からの出題とみて良い問題だと思います.P21の表2-5に低酸素血症の原因として,吸入気酸素濃度の低下,肺胞低換気,拡散障害,換気血流不均等,右→左シャントが挙げられています.

病態生理学的な立場というのが難しいように感じますが,上記について

・肺胞低換気‥肺胞低換気の場合,〇〇なので低酸素血症を生じる

というような書き方をしました.

教科書の文章をそのまま思い出せなかったので,

内容は,

・FiO2の低下

・肺胞低換気

・無気肺

・拡散障害

・換気血流不均等

・シャント

あたりを書いた気がしますが,もう少し何か書いたかもしれません.

 

 

 

問3.三叉神経痛を疑う患者がいる.診断を進めるにあたり,どのような脳神経検査が必要か.その理由と合わせて説明せよ.

 

→歯科麻酔学第7版から出題されているレベルの問題だとは思います.P504あたり参照.

僕の回答は,腫瘍による圧迫などを評価するためのCT,MRI検査.スクリーニングとしてのWeber試験を回答しています.専門ではありませんし,ごく簡潔に述べただけです.

ペイン関係が出題されるのでは,と毎年のように受験者を悩ませている分野だと思います.ですから,この分野を勉強したのかどうかが非常に重要な事項だと思います. 

今回,僕は指導施設の教授と受験についての話をした際に,教授が認定医試験審査委員の先生方の名前を調べてくれました(学会HP上で誰でも閲覧できます).その際にペイン領域の先生が二人いると教えてくれたので,ペイン領域も勉強することにしました.ペイン学会のHPも有用でした.ぜひ参考に.

※出題者の情報はとても有用なのだと思います.わかる人(学会理事者等)に聞いてみるのが良いかもしれません.

 

 

 

問4.虚血性心疾患患者の周術期管理(術前・術中・術後管理)について述べよ.

 

→よくある範囲の問題だと思います.肥満や糖尿病が過去にも出ていて,今回は虚血性心疾患でした.これに関しては,歯科麻酔学の教科書レベルで書けていれば良いのではないでしょうか.審査委員ではないのでわかりませんが.回答用紙を何枚もおかわりする方もいましたが,僕は一枚に収まる分しか記載してません.読む方も疲れませんか‥?

 

 

 

問5.治療に非協力な知的能力障害者の行動調整を目的として,ミダゾラム・プロポフォール併用の深鎮静を施行した.深鎮静施行中に発生しうる合併症を列挙し,それに対する対応を端的に説明せよ.

 

→直前に学会HP上で公表された今年の専門医試験問題にミダゾラム・プロポフォール併用についての問題がありました.

あとは,今学会で深鎮静についてのガイドライン作成のため,アンケートが診療所に届いていたため,その辺りの事も出題に繋がった可能性があります.

僕の回答は,ムセや気道閉塞など合併症を列挙し,それぞれの対応を記述しました.鎮静のガイドラインで深鎮静とは明確に区別されており,深鎮静は全身麻酔としての準備を要すると明記されているため,全身麻酔に準じて準備を行い対応する旨は強調して記載しました.

※過去問は専門医試験にも目を通す必要がありそうです.

 

 

簡単ですが,大問についての記事です.以降ゆっくりと選択問題についても記事を作成したいと思います.何度も書きますが,解答が公表されていないので,答えを記載しているわけではありません.あくまで,合格者の経験談です.今年の合格率は60%を下回ったようなので,大体このくらいで受験者の中の半分以上に入れるのか,という程度の記事だと理解してください.