Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

有病者歯科医療学会認定医試験2017→歯科麻酔認定医試験2018

有病者歯科医療学会の事務局に問い合わせたところ,2017年2月の試験問題(2016年度)の試験問題は学会誌に載っていた.しかし,2018年2月の試験問題(2017年度)は,9月にならないと学会誌が発行されないとの事であった.歯科麻酔の試験が終わった後に発行なので間に合わない.何れにしても有病者の問題は勉強しておいた方が良さそうなので,2017年の試験問題を解く.

 

4.認知症について正しいのはどれか.1つ選べ.

a. アルツハイマー病とは異なるアルツハイマー,レビー,脳血管障害

b. 記憶障害以外に,失語,失行,失認などを示す.→中核症状(他に見当識障害,理解,判断力の障害,実行機能障害など)

c. 精神機能が急速に減退・消失する事で発症する.→徐々に

d. プリオンによる感染症認知症の原因とならない.ヤコブ認知症

e. 我が国の65歳以上の高齢者における有病率は2%程度である.→15%

 

6.局所麻酔薬中毒について正しいのはどれか.2つ選べ.

a. 初期症状として多弁,興奮がみられる.

b. 初期症状として血圧は低下し,徐脈となる.→最初に血圧上昇,頻脈から不整脈血圧低下

c. 全身痙攣の治療にはニカルジピンが第一選択薬である.ミダゾラムジアゼパム

d. 全身痙攣は動脈への注入でいきなり起こることがある.

e.  リドカインでは血中濃度2μg/ml以下で全身痙攣が起こる.→10~15μg/ml

 

8.アド含有局所麻酔薬との相互作用で,血圧が急激に上昇する可能性があるのはどれか.

a. α遮断薬

b. β遮断薬

c. 抗不安薬

d. ACE阻害薬

e. 抗血小板薬

→前年問題にも同様の問題あり.

 

 13.増加または上昇することにより血圧が低下するのはどれか.1つ選べ.

a. 心拍出量

b. 循環血液量

c. 血液粘稠度→血液が流れにくくなるため,粘稠度が増加すると血圧は上昇する.

d. 大動脈弾性

e. 末梢血管抵抗

厚生労働省のHPに載っているらしい.この5つが血圧の規定因子.

 

15.感染性心内膜炎の起炎菌の中で最も多いのはどれか.1つ選べ.

a. Treponema属

b. Streptococcus属

c. Fusobacterium属

d. Porphyromonas属

e. Mycobacterium属

ガイドラインより.レンサ球菌であるVGS(viridans group streptococci)が以前高頻度.

 

16.血液凝固第Ⅸ因子に関連するのはどれか.1つ選べ.

a. 白血病

b. 血友病A→第Ⅷ因子

c. 血友病B

d. 悪性貧血

e. von Wilebrand病

 

21.非定型顔面痛について正しいのはどれか.2つ選べ.

a. カルバマゼピンは無効である.→有効

b. 顔面神経の失調による疼痛である.→除外診断

c. 神経の走行に沿った発作性の激痛が発生する.

d. セロトニン神経を調整する抗うつ薬が良く用いられる.

e. 流涙や顔面紅潮,鼻づまりなどの自律神経症状を伴うことがある.

→正解は正確にわからない.教科書P511によると,非定型顔面痛とは考えうる除外診断を行なって尚診断がつかない物をいう.神経障害性疼痛の性質と共通したものが含まれていることがわかってきている.治療はカルバマゼピン神経障害性疼痛と同じ)や抗うつ薬が使用される.神経障害性疼痛と共通しているならcが正解.eは星状神経節ブロックによる症状で,治療として選択されるものなので,不正解?

 

24.薬物動態のうち,高齢者で低下するものはどれか.2つ選べ.

a. 薬物代謝

b. 薬物排泄能

c. 血中遊離型薬物濃度→増加

d. 水溶性薬物血中濃度→増加

e. 脂溶性薬物分布容積→増加

→P451に記載あり.

分布容積と血漿中濃度を理解しておくと難しい問題となっても回答できる.

分布容積とは,体内に存在する薬がその時の血漿中濃度と同じ濃度で分布していると仮定した時に占める体積.

分布容積=体内薬物量/血漿中濃度

したがって,高齢者では

Albが低下するためAlb非結合型が増加→体内薬物量が増加→分布容積増加→作用延長

脂肪増加→脂溶性薬物は分布容積増加=血漿中濃度低下→作用延長

内水分量低下→水溶性薬物は分布容積減少=血漿中濃度増加→投与初期の作用増強

 

 31.厚生労働省特定疾患治療研究事業対象疾患(難病)に指定されていない自己免疫疾患はどれか.

a. 天疱瘡

b. 重症筋無力症

c. シェーグレン症候群

d. 全身性エリテマトーデス

e. 特発性血小板減少性紫斑病

→P100に記載あり.

 

P38.脳梗塞の発症に最も関係するのはどれか.1つ選べ.

a. 狭心症

b. 膠原病

c. 心房細動

d. 完全房室ブロック

e. 甲状腺機能亢進症

→現在は,アテローム血栓症脳梗塞,ラクナ梗塞,心原性脳梗塞の3つに分けられる.

アテローム動脈硬化などにより,血管内に血小板凝集しフィブリン網が形成され,血栓で内腔が閉塞する.

ラクナ:血栓が飛んだもの

心原性脳梗塞:Afなど心臓内血栓が飛んでいく

 

 

改めてまとめておいた方が良いと思った物のみを記載.

麻酔と範囲がかぶっていても,内容の浅い問題については今回は省略した.