Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

ペインクリニック専門医認定試験→歯科麻酔認定医試験対策

ペインクリニック専門医認定試験2017

Ⅰ-4.Ramsay-Hunt症候群について簡潔に述べてください

水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって生ずる顔面神経麻痺を主徴

顔面神経の膝神経節に潜伏感染したVZVウイルスの再活性化による

耳介や外耳道の帯状疱疹,顔面神経麻痺,難聴,耳鳴り,眩暈

 

Ⅱ-8.制吐作用に関与する受容体として,正しいものを2つ選んでください.

a. ドパミン(D2)受容体

b. κオピオイド受容体

c. ヒスタミン(H4)受容体

d. α2アドレナリン受容体

e. セロトニン(5-HT3)受容体

他にヒスタミン(H1)とムスカリン(M1)

 

12.トラマドールについて正しいものを2つ選んでください.

a. 代謝産物に活性がある

b. 麻薬処方箋が必要である

c. 生体内利用率は約30%と低い

d. κオピオイド受容体作動薬である

e. セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有する

非麻薬性オピオイド

μ受容体に親和性

セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害

代謝産物がμオピオイド受容体に作用する→副作用(依存性・精神作用)

が弱い

 

17.群発頭痛について正しいものを2つ選んでください.

a. インドメタシンに反応する

b. 発症年齢は60歳以上である

c. 発作頻度は10回以上/日である

d. 頭痛の持続時間は15~180分である

e. 落ち着きのない興奮した様子がみられる

 

ICHD-Ⅱに準拠した疼痛性疾患の分類において,歯科に関連する分野は以下のあたり.

第一部:一次性頭痛

 1片頭痛

 2緊張型頭痛

 3三叉神経・自律神経性頭痛

 4その他の一次性頭痛疾患

第二部:二次性頭痛

 5頭頸部外傷・障害による頭痛

  11頭蓋骨・頸・歯・口あるいはその他の顔面,頚部の構成組織の障害による頭痛あるいは顔面痛

第三部:有痛性脳神経ニューロパチー,他の顔面痛及びその他の頭痛

 13有痛性脳神経ニューロパチー及び他の顔面痛

 

教科書レベルの特徴を箇条書きでまとめていく.

 

第一部:一次性疼痛

 1偏頭痛

三叉神経の障害

35~45歳でピーク,60歳以降は自然消退

閃輝暗点(前兆を伴う場合)

数時間から3日程度持続

拍動性疼痛,通常片側性

選択的セロトニン再吸収阻害薬(トリプタン製剤)などを使用

 2緊張性頭痛

精神・身体の緊張に伴って生じる頭痛で,頭蓋周囲の圧痛を伴うものと伴わないもの

一次性疼痛の中で最も頻度が高い

初発年齢20~40歳

頭痛発作は30分から7日間持続

NSAIDs比較的有効

慢性緊張型頭痛には三環系抗うつ薬が効果的

 3群発頭痛(三叉神経,自律神経頭痛)

初発年齢27〜31歳

一定期間群発する非常に強烈な片側性の頭痛と頭痛発作に随伴する自律神経症

患側の流涙,眼球結膜の充血,眼瞼下垂,鼻閉,鼻漏,発汗など

15~180分持続,1日に1~数回

群発期は数ヶ月から2年程度の周期で生じる

酸素や選択的セロトニン再吸収阻害薬(トリプタン製剤)

 

 26.セロトニン症候群の発生に注意を要する薬剤を2つ選んでください.

a. トラマドール

b. プレガバリン →リリカ,神経障害性頭痛緩和薬

c. パロキセチン →SSRI

d. デキサメタゾン

e. アセトアミノフェン

セロトニン症候群

抗うつ薬SSRI)などのセロトニン系薬物を服用中に出現する副作用.

精神症状(不安,混乱する,イライラする,興奮する,動き回るなど)

錐体外路症状(手足が勝手に動く,震える,体が硬くなるなど)

神経症状(発汗,発熱,下痢,頻脈)

●プレガバリン(リリカ)の作用機序

中枢神経系において電位依存性Caチャネルの機能に対し補助的な役割を果たすα2δサブユニットとの結合を介して,Caチャネルの細胞表面での発現量及びCa流入を抑制し,グルタミン酸等の神経伝達物質遊離を抑制する.さらに下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路及びセロトニン経路に対する作用も関与.

from添付文書

 

27.ブプレノルフィンについて,正しいものを2つ選んでください.

a. 天井効果がある →ペンタゾシンも天井効果

b. 腎不全患者には禁忌 →モルヒネ代謝産物のM6Gが腎排泄のため注意

c. 主としてCYP2D6により代謝される

d. μオピオイド受容体からの解離は速やかである 

e. 経口投与では初回通過効果が大きい

μ受容体部分的作動薬

受容体との解離が遅いため作用発現は遅いが,作用持続時間は長い

呼吸抑制はナロキソンで拮抗されにくい

 

28.局所麻酔薬アレルギーについて,正しいものを2つ選んでください.

a. 多くはⅣ型アレルギーである

b. エステル型よりアミド型で多い

c. 添加物であるメチルパラベンは抗原性を示す

d. 食物や他の薬物に対するアレルギーを有する患者で発症しやすい

e. アナフィラキシー反応はアレルギーを生じた患者の約10%でみられる

局麻アレルギーはⅠ型orⅣ型.分子量が小さいためそのままでは抗原とならない.アルブミンと結合し抗原となる.接触性皮膚炎がⅣ型.

アミド型の方が少ない