Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

アナフィラキシー・診断のための検査・歯科麻酔認定医試験対策

麻酔専門医試験56C47,48

55歳男性.161cm,75kg.腹壁瘢痕ヘルニアに対する根治術予定.気管挿管後に抗菌薬を開始したところ,血圧50/30mmHgとなった.顔面は紅潮し,上半身に膨疹が見られた.

47.直ちに行うべき治療はどれか.2つ選べ.

a. 急速輸液

b. アドレナリン投与

c. 抗ヒスタミン薬の投与

d. ヒドロコルチゾンの投与

e. β受容体刺激薬の吸入

48.30分後には膨疹は消失して循環は安定した.この時点で行う診断に有用な検査はどれか.2つ選べ.

a. 皮内テスト

b. ヒスタミン遊離試験

c. 血中ヒスタミン値の測定

d. 血中トリプターゼ値の測定

e. アレルゲン特異的IgE抗体価の測定

 

48の形式の問題は初めて見た.出題者も,飽きてきたのかもしれない.中身は非常に重要なので試験には出すが,毎回同じ聞き方では‥

 

以下,麻酔専門医試験解説集から

アナフィラキシーの機序推定には,末梢血や血漿ヒスタミン,血中βトリプターゼ,補体系の諸検査を継時的に行う必要あり.

・白血球分画における好塩基球の消失はIgE介在性アナフィラキシーであることを示唆する. 

・血管拡張と血管透過性亢進はヘマトクリットの上昇を招く.

ヒスタミンは発症後5~10分で上昇し始め,30~60分以降に低下するため,発症1時間以上の経過では検出困難

・全身状態が安定した後では,肥満細胞からの脱顆粒に伴うβトリプターゼの測定(発症後60~90分で最高値,6時間持続)が必要.

・原因物質の確定検査では,皮内試験,プリックテスト,特異的IgE抗体価の測定,白血球ヒスタミン遊離試験,好塩基球活性化試験などが行われる.