Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

酸素解離曲線をなるべく覚えやすく・問題は答えられるように

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覚える点を少なく,でも問題は解けるように‥

 

よく出てくる酸素解離曲線に絡んだ問題.

言ってる内容はなんとなくわかるが,いざ問題となると混乱してしまう事が多い.

なるべく覚える点を少なく,でも理解は出来て,問題を見たときに答えられるように.

 

◆縦軸・横軸について

縦と横がわからなくなるパターン.ヘモグロビンー酸素解離曲線なので,

Hbが縦,酸素が横と覚える.SaO2=酸素飽和度だが,これはHbが酸素をどれだけ持っているか(後々大事),という話なので,Hbが縦と覚える.

◆曲線の数値について

大体の曲線はかけるが,何箇所かポイントを押さえておかないと問題は解けない場合が多い.SaO2=98%でPaO2=100というのはわかりきっている事なので,それ以外のポイントを覚える.

・SaO2=75%→PaO2=40mmHg(静脈血)

動脈血で酸素満タンとなったHbは静脈血で酸素を解離する.一つのHbは4つの酸素を結合できるが,そのうちの一つを解離すると覚えれば75%となる.その際のPaO2=40mmHgは覚えるしかないが,酸素と二酸化炭素交換でPaCO2(40mmHg)→PvO2(40mmHg)と覚える.実際には分圧なので,PvCO2=45,6mmHgで,その暗記の仕方は危険ではあるが,この図に関してだけなので,これで覚えてしまうしかない.イメージとして,動脈血で100mmHgの酸素分圧が静脈血で半分以下(40mmHg)になるとイメージする.

・SaO2=90%→PaO2=60mmHg

臨床で,SpO2が下がり始めた時はヤバいと言われるが,SpO2が90切る時にはPaO2は60mmHg(半分近く)まで減っていると覚える.

・SaO2=50%→PaO2=27mmHg

じゃあ,Hbが酸素半分を離した場合はどうか.PaO2は1/3以下になると覚える.

 

数値は,どうしても暗記が必要だが,なるべく臨床やイメージと合うように.こじつけでもなんでもとにかく覚えてしまう.

ちょっとSpO2下がった時(90%)にはPaO2は半分近く(60mmHg)

静脈血では1/4の酸素を放出(SaO2=75%)し,PaO2は半分以下(40mmHg)

Hbが酸素を半分放出すると(SaO2=50%),PaO2は1/3以下(27mmHg)

 

◆移動について

右方移動=代謝亢進と暗記(これだけは).

見るポイントはSaO2の数値→100ーX%とし,解離の量を見る.

図の静脈血(SaO2=75%,PaO2=40mmHg)では,Hbが酸素1/4を組織に供給するが,代謝の亢進した状態では,酸素をより多く必要とするため,酸素の解離量を多くする(右方移動の図ではSaO2=60%となり,より多くの酸素を供給できる).

自分で正常の図を簡単に書き,右方移動の線を書いて,SaO2がどうなるかを考えると答えが出せるはず.

・H+上昇→アシドーシス系,CO2たまるアシドーシス

・PCO2上昇→走ってCO2たまる場合など

・温度上昇→代謝亢進

・ATP増加

・2,3DPG増加

 

 

実際の過去問

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

その2

79.静脈内鎮静中にSpO2が83%まで低下した.予想されるPaO2はどれか.1つ選べ.
a. 95mmHg
b. 85mmHg
c. 65mmHg
d. 50mmHg
e. 35mmHg

 

麻酔専門医試験56A71

妊娠末期の正常妊婦に見られる所見はどれか.2つ選べ.

a. 凝固能の亢進

b. 血清Cr値の低下

c. 血漿膠質浸透圧の上昇

d. 血清肝逸脱酵素値の上昇

e. Hb酸素解離曲線の左方移動

→e.は右方移動(代謝亢進状態)