Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

非歯原性疼痛の診断と治療ガイドライン〜試験対策〜

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

 

42-1-5.非歯原性疼痛の概念を記せ.またその分類を記し,それぞれについて簡潔に説明せよ.

 

概念:歯髄疾患や歯周疾患に基づかない原因によって歯痛を呈する病態.

分類:筋性歯痛,神経障害性歯痛,神経血管性歯痛

筋性:筋筋膜痛の関連痛として発現するもの.咬筋,側頭筋,顎二腹筋など.
神経障害性歯痛:神経障害性疼痛,特に持続性神経障害性疼痛の一症状として発現する歯痛.
神経血管性歯痛:一次性頭痛に付随するもの.偏頭痛や群発頭痛など.

 

 

筋性歯痛

非歯原性疼痛の中で最多.筋筋膜痛の関連痛として発現する歯痛.主な原因筋として咬筋,側頭筋,顎二腹筋が挙げられる.

 

神経障害性歯痛

抜歯やインプラント後など,神経障害性疼痛,持続性神経障害性疼痛の一症状として発現する歯痛.抜髄や根管治療後にも見られる.

 

神経血管性歯痛

一次性頭痛に随伴する歯痛で,群発頭痛に随伴する上顎大臼歯部の歯痛が多い.片頭痛に随伴することもある.

 

 

 

学会からのガイドラインが出ており,ここからの出題.

大問としては出題されないかもしれないが,選択問題では出題ありうるので,CQから簡単にまとめておく.

 

 

・筋性歯痛に対する薬物療法

チザニジン(テルネリン),アミトリプチリン(三環形抗うつ薬)は有効(C1)だが,ケタミンは無効(D).

Q.筋性歯痛に対して無効なのはどれか.

 

・筋性歯痛に対する治療

→スプリントは推奨A

・筋性歯痛に対して2分間クレンチング後,合谷(LI4)を15分間鍼治療は推奨A

Q.筋性歯痛に対して強く勧められる療法はどれか.全て選べ

スプリント,合谷に鍼治療,アミトリプチン,チザニジン,ケタミン(これだけ×)

 

・神経障害性歯痛に対して,当該歯周囲の歯肉のアロディニアは診断に有用か?

→有用(A)

・神経障害性歯痛に対する薬物療法はアミトプチリン(三環形抗うつ薬)(B),カプサイシン(アルカロイド)(C1),アデノシン三リン酸(B)

 

 

・神経血管性歯痛の患者において有効な薬物療法はトリプタン製剤(推奨A)

→トリプタン製剤が推奨される歯痛はどれか.

※トリプタン製剤

選択的セロトニン作動性薬剤.5HT1B/1D受容体に結合し,血管を収縮させるとともに神経原性炎症を抑制する.片頭痛の治療薬の代表格.