Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

揮発性吸入麻酔薬

日本歯科麻酔学会認定医試験問題

 

42-2-37.デスフルランについて正しいのはどれか.1つ選べ.
a. 用量依存性に気道抵抗を低下させる.
b. 高濃度で脳波上,痙攣波を誘発する.
c. 濃度上昇に伴い交感神経系を刺激する.
d. 無機フッ素の産生はセボフルランと同程度である.
e. 他の揮発性麻酔薬に比べHPVを強く抑制する.

 

41-2-52

亜酸化窒素について正しいのはどれか.2つ選べ.

a. 筋弛緩作用がある

b. 脳血流量は増加する

c. 生体内代謝率は2%である

d. ビタミンB12を不活性化する

e.  血液/ガス分配係数は0.63

 

41-2-53

デスフルランについて正しいのはどれか.1つ選べ.
a. MACは約9%である
b. 沸点は58.6℃
c. 生体内代謝率は0.02%
d. 冠動脈スチール現象がある
e. 気道刺激性はあるが刺激臭はない

 

40-2-34

小児の全身麻酔導入時に気道合併症を起こしにくい揮発性吸入麻酔薬はどれか.2つ選べ.

a. エーテル

b. ハロタン

c. イソフルラン

d. セボフルラン

e. デスフルラン

 

デスフルランについては,教科書での記載は少ない(これから日本でも採用されるだろう、との記載.2013年発刊)

獨協医大高野義人著のSTEP麻酔科に吸入麻酔薬のまとめが載っていたので、それを覚える.

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N2O

副作用は長期間使用時(3,4日)の骨髄抑制のみ.呼吸・循環は抑制しない.

軽度の脳血流量増加作用および頭蓋内圧亢進作用をもつが,臨床的に大きな問題となることはない.→ケタミンと笑気はBISのモニター適応にもなっておらず,脳血流量増加と合わせて覚えておく.

爆発性はないが助燃性

B/G 0.47 MAC 105

鎮痛作用

①閉鎖腔拡散(イレウス気胸,空気塞栓)

 N2Oの方がN2よりも拡散の速度が速い(約31倍)ので閉鎖腔が拡大する

②拡散性低酸素症

 Secon gas effectの逆.覚醒時にAir吸入だとN2が血液に溶け込むよりも多くのN2Oが肺胞に出てくるため結果としてO2分圧が低下する.→5~10分間の酸素吸入

 

エーテル

爆発性→使用中止

B/G 15.2→導入覚醒遅い

鎮痛作用

血圧・血糖値上昇

 

ハロタン

B/G 2.3 MAC 0.75→導入速い

気管支拡張作用最強

肝障害(肝代謝20%)

脳血管拡張

 

メトキシフルラン

腎障害→無機フッ素

 

エンフルラン

ハロタンと類似

B/G1.9→ハロより導入速い MAC 1.68→ハロの2倍(麻酔の強さ半分)

 

イソフルラン

生体内代謝 0.2%

脳の活動抑制(O2消費減少し,PCO2低下→脳血流増加抑制=脳外科手術で有用)

①Cornary steal現象

冠血管拡張作用あるが,バイパスは拡張しないため,冠血管側の血流が多くなる.

 

セボフルラン

B/G 0.63 MAC 1.71

 

デスフルラン

B/G 0.42 MAC7.25

気管支拡張作用はなし.

頭蓋内圧にほとんど影響を及ぼさない.