Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

小児・数値

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

その2

27.小児の解剖・生理学的特徴について正しいのはどれか.1つ選べ.
a. 舌が小さい.
b. 疼痛閾値が低い.
c. 胸式呼吸が主である.
d. 副交感神経系が優位である.
e. 心拍出量は心筋収縮力に依存する.

28.小児の循環器系の特徴で正しいのはどれか.2つ選べ.
a. 心筋拡張能に乏しい.
b. 圧受容体反射が未熟である.
c. カテコラミン貯蔵が豊富である.
d. 心拍出量は血清カリウム濃度に鋭敏である.
e. 胎児型ヘモグロビンは成人型ヘモグロビンと比べ酸素親和性が低い.

29.小児における腎・体液の特徴について正しいのはどれか.2つ選べ.
a. 尿濃縮力は成人より高い.
b. 水分交換率は成人より低い.
c. 新生児では糸球体濾過率が低い.
d. 乳児の全体水分量は約70%である.
e. 体重あたりの細胞内液量が成人より多い.

 

◆小児に関連して,数字が教科書に出ているもの・狙われやすそうなものを中心にまとめておく.

・肺コンプライアンスは低いが,胸郭コンプライアンスは高い.

→肺胞の発達が完成しておらず小さいため,肺のコンプライアンスは低い.胸郭のコンプライアンスが高いため,吸気時に胸郭が虚脱し,また,呼気時には相対的に肺残気量が低下する.

肺胞が小さく,膨らみにくい上に虚脱しやすい.胸郭はペコペコ動くのでさらに虚脱しやすく,吐くときには吐きすぎて残りが少なくなる.

・胎児型ヘモグロビン

胎児型ヘモグロビンに比べ酸素親和性が高く,組織内での酸素需給効率が悪くなる.

母親の胎内で,酸素をより多く獲得するために酸素親和性が高いとされている.

代償性にHbが多くなり,成人型への移行期(乳児期)に一時的に貧血になる.

乳歯脱落のように急に機能しなくなるイメージで.成人型ヘモグロビンの絶対量がたりないと覚える.

・呼吸,循環,体液量の変化

数値が教科書に載っている.ただし,細かな数値は文献により異なるはずなので,問題にはしづらい.大まかな数値は覚える.

f:id:hakasenoorigami:20180515192045j:plain