Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

死腔の割合

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

その2

9.健康成人の安静時の一回換気量に対する生理学的死腔の割合はどれか.1つ選べ.
a. 2%
b. 7%
c. 10%
d. 15%
e. 30%

教科書によると

死腔=解剖学的死腔と肺胞死腔を加えたものが生理学的死腔.
解剖学的死腔=鼻腔,咽頭腔,喉頭腔から終末細気管支までの下気道で,およそ2.0(2.2)ml/kg.
肺胞死腔=正常でも50ml程.
150mlと記憶していたが,正確には解剖学的死腔が2(ml/kg)×50(kg)で肺胞死腔が50mlという事のようだ.
一回換気量を500mlとすると,150/500=0.3となる.
生理学的死腔と1回換気量の比(VD/VT)を死腔換気率といい,Bohrの式で計算される.
VD/VT=PACO2-PECO2/PACO2=PaCO2-PECO2/PaCO2
PECO2は呼気中の平均炭酸ガス濃度.

このPECO2が分かりにくいが,

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/35/1/35_130/_pdf

この論文の解説がわかりやすかった.

この論文によるとPECO2=VCO2/VTと書いており,要するに呼気の中にCO2はどのくらいの割合ですか,ってこと.

調べてみると,

大気中ではO2:21%,CO2:0.03~0.04%

呼気中ではO2:16%,CO2:4%

というのが常識とのこと.

呼吸商0.8は有名な話で,これは酸素5に対して二酸化炭素4を排出しますよってことだが,この数字を上の%に当てはめると,吸気O2:21%のうち5%を換気して4%の二酸化炭素を排出する計算.(%と,呼吸商の数字が一致するのは偶然)

そして,CO2:4%というのは大気圧760mmHg×0.04=30.4mmHg.

EtCO2:40mmHg,PaCO2:43mmHgとすると(乖離は2~5mmHgと言われている)

VD/VT=43-30.4/43=0.29

なので,自分の記憶と一致するし,計算から算出可能となった.