Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

神経伝達物質と関連疾患の組み合わせ問題

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

その2

7.神経伝達物質と関連疾患の組み合わせで正しいのはどれか.1つ選べ.
a. ドパミンうつ病
b. 興奮性グルタミン酸・GABAーてんかん
c. アセチルコリン統合失調症
d. ノルアドレナリンセロトニンパーキンソン病
e. ドパミン大脳基底核)ーアルツハイマー

 

神経系疾患と神経伝達物質について教科書レベルのものだが,まとめておく.

 

筋萎縮性側索硬化症amyotrophic lateral sclerosis(ALS)

上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が進行性に障害される.

進行性であり,訪問診療している方が実際にいるのでイメージは大丈夫.運動ニューロン障害部位と症状については前述の通り.

パーキンソン病

黒質緻密層ドパミン性神経細胞(神経終末は線条体に終わっていて,線条体ドパミンが著明に低下するのが特徴)の変性を主病変とする緩徐進行性の変性疾患.

レボドパが第一選択薬であることから思い出せる.

・多系統萎縮症multiple system strophy

線条体黒質変性症,Shy-Drager症候群,オリーブ橋小脳萎縮症の3疾患の総称.

3者に共通した病理的マーカーとして脳白質のグリア細胞内にglial cytoplasmic inclusionが見出されている.

後輪状披裂筋の麻痺で声帯開大障害が起こることがあり,IVS時の気道狭窄悪化には注意必要.

※白人で綺麗なグリアさんに,変人黒人センジョウさん,シャイなドレーゲルさん,オリーブさんの3者は萎縮してしまう.色々な部分が萎縮してしまい(特にドレーゲルさん)、声帯萎縮で声が出にくくなってしまう.

Q.病理マーカーとして脳白質のグリア細胞内にglial cytiplasmic inclusionが見られるのはどれか.

Q.声帯開大障害が起こる恐れのある疾患はどれか.

 ・重症筋無力症

自己免疫異常による後シナプス膜のニコチン作動性アセチルコリン受容体に対する自己抗体(抗AchR抗体)が生じ,この自己抗体により神経筋伝達が阻害されて発症する.

統合失調症shizophrenia

脳内ドパミン受容体の伝達過剰が推測されている.その他に,グルタミン酸伝達の異常(NMDA受容体機能低下)も推測されている.

双極性障害躁うつ病)manic-depressive psychosis

双極性障害にはモノアミンであるノルアドレナリンセロトニンが関係していると推測されている.ノルアドレナリンうつ状態で減少し,躁状態で増加し,セロトニンうつ状態躁状態で減少する.

 

認知症

教科書には載ってないが

アリセプトで覚える.

アルツハイマー型では,脳内コリン作動性神経系の顕著な障害が認められる.

アリセプトAch加水分解酵素であるアセチルコリンエステラーぜAchEを抑制し脳内でのAchの濃度を高め,コリン作動性神経の神経伝達を促進する.