Origami doctor's diary

歯科麻酔学会認定医試験勉強のアウトプット用ブログです。参考とした教科書や参考書、関係のない読書本も紹介します。

脳血流に影響する因子

第42回日本歯科麻酔学会認定医試験問題

その2

1.脳血流について正しいのはどれか.全て選べ.
a. 多血症は脳血流を増加させる.
b. てんかん発作は脳血流の増加を伴う.
c. 血圧低下とともに脳血管抵抗が増加する.
d. PaO2が50mmHg以下になると脳血流は増加する.
e. MAPが50mmHgを下回ると脳血流は血圧依存性に低下する.
Ans.
a. P79,多血症で脳血流減少する.
b. P40てんかんは脳血流増加させる
c. P79,血圧低下すると脳血管の拡張が起こり,脳血流量を一定に保つ
d. P79,増加させる.
e. p557,ショックの項に記載あり.

 

難しい話ではないが,教科書のそれぞれ別のページに記載が点在していたり,脳血流の自動調節能のグラフの意味を正確に理解していないと同様の問題に答えられないため,ここにまとめる.

 

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まずは,この図だが,平均血圧(MAP)であることは,別の所に記載した通り.

もう一つは,縦軸が脳血流量であること(血管径や頭蓋内圧ではない).

高血圧時などは”右方移動”であること.

この辺りは,正確に理解できていないと問題になった時に困る.

言葉にすると,脳灌流圧が低下した時に,脳血管の拡張が起こり,脳血流を一定に保つ機構のこと.

つまり,脳血流を一定に保つためには,周りがどうあれば良いかを考えるのがポイント.

 

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次に,このまとめの表を理解して覚えられると,どんな選択肢が出てきても,考えて答えが出せるようになるはず.

まず,一番影響の大きいCO2に関して,CO2の上昇=O2の低下なので,脳としては栄養が足りず,栄養を増やそうとする=血流増加.

CO2の上昇=pHの低下.

CO2の下降=過換気である事から,その反対をリラックスした状態とイメージ=副交感神経優位.

血液粘稠度は,脳血管抵抗を増大させ,血液を流れにくくする方向に働く.

血液粘稠度(ヘマトクリット増加,赤血球変形能の低下,赤血球凝集能の増加,フィブリノゲンの増加)

このことから,高度の貧血=血サラサラ=血流増加.多血症=血ドロドロ=血流低下.